招待講演
- 題目
- BDD/ZDDを基盤とする離散構造処理系の技法と最近の展開
- 講演者
- 湊 真一 (北海道大学 情報科学研究科 / JST ERATO)
- 日時
- 2011年9月28日(水) 14:45〜16:15
- 会場
- 特別会場: 自治会館ホール
- 概要
- 二分決定グラフ(BDD: Binary Decision Diagram)は,論理関数を効率よく表現するデータ構造の一種である.BDDの演算処理アルゴリズムは主にVLSI設計技術の分野で1990年代に発展したものであるが,近年ではデータマイニングや知識発見の分野でも効果的に活用されるようになってきている.中でも,ゼロサプレス型BDD(ZDD: Zero-suppressed BDD)と呼ばれるBDDの変化形は,データベース解析の多くの問題で見られるような「疎な組合せの集合」を扱う場合に特に有効で応用範囲が広い.本講演では,BDD/ZDDを基盤とする離散構造処理系の技法を解説するとともに,最近の話題として,順列や系列を扱う新しいグラフ構造とその応用を紹介する.さらに,我々が現在進めている「離散構造処理系プロジェクト」の概要を紹介する.
- スライド
- PDFファイル(4.6MB)